4月23日 練習報告
投稿者:Sato
【埴生の宿】
出だしのア母音は柔らかくおす。
高音を歌う時はその手前でその高音を意識して、自然にその方向へ導く。
長い音は、伸ばしている間、アルトの動き聴いて待ち次の小節へ揃って入る。
最後の「たのもしや」は口腔の奥を丸くあけて、軟口蓋を縦にあけて発声する。
終りの「たのもしや」は「の」をイメージしてから「た」を歌う。
物事の貧しさを憂う事なく、穏やかに、こよなく我が家を愛する、
正に おお! home sweet home.
【あかとんぼ】
4番。「ゆうやけ こやけ」の8分音符で降りて来るところは、急がず丁寧に。
「とまって い る よ」で、ゆっくり降りて来て、フェルマータでまつ。
「さおのさき」で急がず丁寧におわる。
太陽一日を終える時、宇宙の全てをあかあかと染めて落ちてゆく、
その中にほんに小さな、か細い赤トンボを見付けて、嫁に行ったねえやを想う、
日本の秋の、忘られぬ情景。
【ゆめみたものは】
出だしの「ゆめみたものは」平和を願い、憧れを言葉に託して明るく。
高音のファは、押さないで、首の後ろをあけて発声する感じ。
「着飾って」「て」は軽く、「うた」「た」は広げず「て」「た」歌う感じ、 その方が当たりが柔らかい。 「わをかいて」「わ」は口の中で風船を膨らませるように。
7ページの上段3小節目「て い る」は、アルト、ソプラノ、同じ動きなので、意識して揃える。
下段。「それらはすべて」「すべ」は軽く、「て」の方向へ。
「て」は軽く首の後ろで歌う感じ。
「ここにあると」「る」から「と」に繋げて、「と」は4拍しっかり伸ばして終わる。
夢、憧れは遠く手の届かぬに非ず、何気ない日常に見つけられる。
否 見付けるものなんだよ。
【ぜんぶ】
小節の途中からの出だしですが 呼吸を整えてから入いろう。
喜怒哀楽、たった四文字の中に、ひとの気持ちの大切なものは全部ある。
それらをどう受け止め、感じ、思慮し自己として表現するか、 いえ、どれだけのものを感じとるか、
それは人様もどう受け止めているかを思いやる事だろう。
川手先生、素敵な詩を、素敵なメロディにのせて歌う幸せ!
見学者様もいらっっしゃって、嬉しく、足取り軽く帰りました。
皆様有難うございました。